AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

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「ええと、みんな、集まれ!」
朝の刑事部屋に刑事課長の声が響く。
「今日から配属になった城崎大輔君だ」
僕は身体を二つに折ると「宜しくお願いします!」と大声で言った。
上体を起こすと同時にぱっと敬礼する。
「おう、よく帰ってきたな!」
ガンさんが寿司屋の湯飲みを机に置くと、手を振った。
「宜しく」
急須を手にした新藤刑事が給湯室から顔を出す。
「城崎君、明日からは君がお茶係だ、三十分早く来いよ」
一番下っ端から抜け出したので新藤刑事のハンサムな顔は嬉しそうに笑っている。
こっちに片目を瞑って見せたシオさんは、経済新聞を読んでいて相変わらず銀行員のようだ。
「城崎君、この前の必要経費、降りたからね、あとでハンコ」
野瀬主任が禿頭をハンカチで拭きながらデスクから顔を上げる。
「ダイスケ、行くぞ!」
刑事部屋の戸口から由岐中さんが僕を呼んだ。
「はいっ」
僕は大島課長に目礼し、由岐中さんのところへ飛んでいく。
「まったく、犬コロみたいだな、ダイスケは」
ガンさんに笑われたが、僕の目にはもう由岐中さんしか映っていない。
「今日は割り当てられた地区を全部あたるからな、覚悟しろよ」
由岐中さんは階段を降りながら僕を肩越しに見る。
「はいっ」
追いついた僕に由岐中さんは囁いた。
「その……大丈夫か? 昨日は久しぶりだったから手加減できなかったんだ」
実を言うと、ちょっとまだ腰がだるい。
でも刑事は体力が勝負、こんなことで弱音は吐けない。
「いいえ、先輩はすごく上手ですから大丈夫です」
大声で答えた僕の頭を由岐中さんがぐいと押さえる。
「バカッ」
「すいませーん」
刑事任用試験の最終段階、面接試験に合格した僕が配属されたのは六本木署。
僕の刑事人生と恋は一ヵ月前ここから始まった。
そして今日、どっちもここから続きが始まる。
名刑事になれるよう、そしていい恋になるよう、日夜努力するぞ! と僕は心の中で誓った。

                  終
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